2008年9月27日土曜日

飛鳥大仏と沙羅(さら)の木


現存する最古の仏像といわれる飛鳥大仏です。
2度の火災で赤銅色に焼け、当時のまま残っ
ているのは左耳、右手の指3本、顔の一部だ
けです。私がこの仏像が好きなのは、左右か
ら見る表情に違いがあるからです。右は険し
く、左は柔和に感じるのです。仏教の力で国
を治めようとした時代は遠い昔。敷地内に、
もののはかなさを象徴する沙羅の木があります。
平家物語の「沙羅双樹(そうじゅ)の花の色、盛者必衰の理(ことわり)」
の一文が掲げられ、時代の流れの必然を感じます。

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