2008年7月31日木曜日

夏場に欠かせない梅干し

自炊は栄養が偏るだろうと気を利かせてくれ
たおばから手作りの梅干しが届きました。少し
塩分が強いですが、心のこもった栄養補助食品
と有難く食べています。パスタに混ぜたり、雑
炊にしたりしますが、以外にバニラアイスクリ
ームと食べると爽やかな香りとともに美味しい
ですよ。夏場は食が細くなる私ですが、梅干し
のお蔭で今夏は毎年かかる軽い肺炎とも無縁です。
外出時にも持参し、疲れたら飴代わりに口にする
ほど重宝しています。種の天神様もいただくので
絶好調です。

2008年7月29日火曜日

注目したい小さな映画館

映画は人生の縮図を映した、生き方の教科書
だと私は思っています。印象に残った作品の
一つに、今年の2月他界した市川崑監督の
「ビルマの竪琴」があります。同作品をはじ
め遺作を8/2から西区のシネ・ヌーヴォーで
追悼上演されると知り、胸がときめいています。
市川監督は幼少期に九条で過ごしたことがあり
ました。巨匠を育んだこの地の小さな映画館で
再上映するのは最高の供養だと思います。人間
愛溢れる市川崑監督作品をご覧になりませんか。

2008年7月27日日曜日

入道雲と金剛山

7月末になると、各地の夏祭がほとんど終
わり、夏が遠ざかるような寂しい思いをし
ています。そんな気持ちで久しぶりに実家
寄る途中に見上げた入道雲と金剛山です。
この風景には思い出があります。子供の頃、
ここからはじまるあぜ道を伝って行けば金
剛山に着くだろうと何度もチャレンジした
ものの、途中、蛇やタニシに気を取られた
真夏の冒険途中の道なのです。35年経っ
ても変わらぬこの風景に今が夏本番の喜
びを感じました。

2008年7月26日土曜日

15万本のひまわり

兵庫県佐用町のひまわり園に行きました。夏
の花らしく太陽に向かって咲いている光景を
期待していたところ、猛暑続きのせいか、さ
すがのひまわりも、ややうつむき加減に咲い
ていました。でも、のぞきこむように大輪の
花を見ると、花言葉にふさわしい「熱愛」「光
輝」さを感じました。約15万本のひまわり
の中を歩いていると、その力強さに、無言の励
ましの言葉をかけられているようで新たなフ
ァイトが湧いてきました。ひまわりに感謝。

2008年7月25日金曜日

天神祭の陰の主役

大阪に生まれ育ちながら、人が多いのが苦手
で天神祭に行ったことがありませんでした。
今年こそは見ようと、午後2時ごろ天満宮に
行きましたが、神事のため一般者は立ち入り
禁止。2時間待ちはとても無理。運が悪いと
帰る途中、遭遇したのが10数頭の神馬です。
聞けば、太泰映画村からの応援とのこと。白
馬は日乞を、黒馬は雨乞いを祈願する使いだ
そうです。時代が変わっても、古式に則る祭
の予期せぬ場面に新鮮な驚きをおぼえました。

2008年7月24日木曜日

大事にしたいランチタイム

こう暑い日が続くと、食欲がなくなり、黒砂
糖水や缶詰ばかり口にして、体力が落ちてき
たのを感じています。これではいけないと、
最近は仕事の最中であるお昼をしっかり食べ
ようと、ランチタイムに色々なお店に行きます。
中でも千日前の十割そば店「信州多華」は美
味しかった。特殊な機械で打った松本産のそ
ばをわさびだけで食べるのが私流。スタミナ
源にしては乏しいですが、夏は量より本物の
食材が体を元気にしてくれると実感しました。

2008年7月23日水曜日

道頓堀の開削者

かつてのにぎわいが失せた現在の道頓堀です
が、今なおミナミを象徴する場所であること
は間違いありません。道頓堀の名の通り、こ
の川を開削して繁華街にした中心人物が安井
道頓、いとこの道朴(どうぼく)です。遡る
太閤の時代、大阪城の工事を担当した道頓は
秀吉から恩賞として、葦が茂る道頓堀一帯を
もらい自費で木津川に結びました。そのお蔭
で人が集まる食い倒れのまちが誕生したので
す。この功績を偲んで、日本橋北に「安井道
頓・道朴紀功碑」が立っています。

2008年7月22日火曜日

市役所前のオアシス

 
暦通り、今は最も暑い大暑の頃。大阪は緑が
少ないと言われますが、青葉が美しい御堂
筋のイチョウ伝いに歩いていると、心なしか
涼しく感じます。昔は打ち水をして涼をとる
光景を見かけましたが、今はスプリンクラー
やミスト散布なのですね。市役所前では気温
が30℃以上、湿度が70%を超えると自動的に
霧を発生させてヒートアイランド現象を和ら
げているようです。陽ざしによっては小さな
虹がかかり、淀屋橋の新名所にしばし暑さを
忘れることができました。

2008年7月18日金曜日

夏祭りの思いで

高津宮の夏祭りの幟に誘われて、夜祭を楽し
んできました。ここは亡き父と大阪球場で野
球観戦の後寄ったことがある忘れられない場
所。思い出に耽り、イカ焼きを肴にビールを
飲みながら、金魚すくいやダーツを一人楽し
みました。自慢じゃないですが、得意だった
金魚すくいは今だ衰えず釣果は12匹。坊主だ
った子供が羨ましげに見る表情が印象的でした。
天神祭囃子と龍踊りも披露され、来週の天神祭
を待ち遠しく思うのは、やっぱり大阪人かなと
感じます。

2008年7月17日木曜日

高津宮の夏祭り

高津宮で7月17・18日に夏祭りが行われま
す。両日午後3時頃に、黒門市場と空堀地域
から子供神輿が宮入したり、18日の午後7
時に笑福亭呂竹や桂阿か枝らの落語があり、
真夏の情緒をのぞいてみてはいかがですか。
ところで、同宮は面白い言い伝えが二つあ
ります。一つは西側の縁切り坂を下ると悪
縁が切れ、もう一つは、男女が分かれて両
側の相合坂を上り、坂上で同時に合うと相
性が良いと言われる縁結び坂です。あなた
は、どちらの坂を選びますか。

2008年7月16日水曜日

心からの祝福 桂由美コレクション

 
ブライダルシーンが人生で最も輝く瞬間の一
つであることを、帝国ホテル大阪で開催され
た「桂由美パリグランドコレクションイン大
阪」で体感しました。ウェディングは、2人
の新しい生活を祝してくれる皆に人生の節目
の決意を宣言する場面と知ったからです。
その華やかな門出のサポートを長年携わって
こられた桂由美さんの存在がいかに大きかを
改めて感じました。なぜなら、カタチでなく
心からの祝福であるからです。

2008年7月15日火曜日

大阪に投下された模擬原子爆弾

1945年7月26日午前9時26分、広島・
長崎への原爆投下実験のため、大阪市東
住吉区田辺に模擬原子爆弾「パンプキ
ン」が投下されたのをご存知ですか。被
害は死者7名、焼失・倒壊486戸。大阪
を含め、同年7月20日~8月14日にか
けて全国29市町に49発の模擬爆弾が投
下され、420人が犠牲になったのです。
平和を願うこの碑を見て、人間が生きる
ための戦いは何なのか考えさせられました。

2008年7月14日月曜日

懐かしい鐘の音



懐かしい鐘の音を聞きました。場所は中央
区。その名の示すとおり釣鐘町にあります。
100円を入れて説明を聞くと、近松門左衛
門の曽根崎心中で遊女お初と醤油屋手代の
徳兵衛が、天神の森で心中の前にこの鐘の
音を聞いたとありました。通称「時の鐘」
は、2時間おきに1日12回時報を告げて
いましたが、1780年に大阪城の号砲に代
わって撤去されました。幸い1985年に復
活。今は朝8時、正午、日没時に時を告げ
ます。

2008年7月7日月曜日

恋の成就を叶える星愛七夕まつり


7日は七夕祭り。年に一度、男女が互いに思
いを確かめ合う特別な日です。夕闇が迫る頃、
天満宮の北の星愛池には、愛を確認しようと
カップルが絶えませんでした。ここには赤い
糸伝説があります。女性が星愛リングをはめ、
赤いリボンを相手に結び、手をつないで願を
込めて七つの茅の輪をくぐると恋愛が叶うと
言われています。短冊を読むと、その想いの
切実さが伝わってきました。羨ましいと思い
ながらも、幸せな気持ちに包まれました。

2008年7月6日日曜日

水道水の美味しさを知る水道記念館

大阪の水道水がおいしくなったのを常々感じ、
水について知ろうと東淀川区の水道記念館に
行きました。私たちが飲む水は琵琶湖、淀川
水系の水で、昔から自然に頼るのは変わって
いません。環境悪化が進めば、当然不味い水
を飲まされるわけですが、科学の力で美味し
い水を作っている過程をここでは知ることが
できます。館内で売っている「なにわ育ちの
おいしい水 ほんまや」を飲んで、なるほど
実感しました。川辺に住む生き物の展示もあ
ります。

2008年7月3日木曜日

長堀の住友銅吹所跡

江戸時代、日本は世界有数の銅の産出国でした。中でも大阪は銅精錬の中心地で、長堀(今の末吉橋南)にあった日本最大の住友銅吹所は全国の1/3の銅製品を生産していました。銅純度は99、9%と高く、特に「南蛮吹き」といわれる銀と銅を分離する技術は世界水準だったそうです。現在は、跡地に三井住友銀行が建ち、銅版の顕彰碑が当時の様子を伝えます。大阪歴史博物館に、住友銅吹所の復元模型と出土遺物が展示されています。

2008年7月1日火曜日

一本の映画との出会い

素晴らしい映画に出会いました。図書館で借り
た黒沢明監督の「生きる」です。ちょうど、こ
れからの生き方を考えていた時だっただけに、
観た後、感動で思わず涙ぐみました。今まで、
怠慢に過ごしていた自分に、やり直しの勇気を
与えてくれた、志村喬演ずる老いた役人の一念発
起が心の琴線に触れたのです。がんを宣告され、
あと半年の余命ながら、「今からでも遅くない」と
温めていた思いを実現するストーリーです。
黒沢作品は、今、私の教科書です。