2008年8月21日木曜日

 織田作之助と法善寺横丁

 「夫婦善哉」で知られる大阪出身の作家、織田作之助の文学碑が法善寺横丁にあります。『行き暮れてここが思案の善哉かな』の句が刻まれています。碑建立の発起人は、作之助と親交のあった作家の藤沢桓夫ら。17回忌に何か形を残そうと相談し、痩せて背の高かった作之助を彷彿させる、ひょろりとした石にしたそうです。碑は作之助が好んだ関東煮の正弁(しょうべん)丹吾亭(たんごてい)前にあり、夫婦善哉の店もすぐそば。作之助の足音が聞こえてくる気がします。

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